雨音が聞こえている
濡れた空気を吸い込んで
少しだけ丁寧に歩く
雑踏も気だるく見えるようで
雨音が聞こえている
こんな日は優しくなろう
湿る髪、凍える手足
苛むことはどれも小さい事だから
足音が聞こえてくる
追いかけて鼓動も近づいて来るようで
言葉を紡ぐ 暇も無いくらい
君の姿が映えたから
橙に染まる空が
きっと想いを連れてきて
雨粒と同じスピードで
僕に染み込んで行くから
雨音が鳴っている
雨音が小さくなる
足下には影が落ちる
実際はもどかしい距離も
足下では二人寄り添っているようで
言葉を繋ぐ 隙もないくらい
君の全てが目映くて
橙に染まる空は
また来る時を予感する
軽く濡れたつま先も肩も
忘れてしまわぬように
足音 深く吐く吐息
鼓動 君の笑う声
大切な全ての音と 雨の音は重なりあって
僕らきっと また響きあうから
橙に染まる空が
きっと想いを連れてきて
雨粒と同じスピードで
僕に染み込んで行くから
橙に染まる空を
君の隣で見たいから
だから今はこの降り続ける
雨が降り止むと信じてるよ
君が笑ってる