confined mist
白黒の世界 青い小グマを右側の扉にしまう
キミは損なわれない そこで永遠に眠ればいい
記憶の螺旋階段 登り行く歪んだ光
キミは何を感じて何を思う
現在は現在に留まれず無限の過去に追いやられ
キミは紫の蝶に彩られていく

蛙の喉 引き裂いて 記号を当てはめた大気を解き放つ
ビンの中の鮮やかな過去の薫りは色あせて灰になる
忘却についていった私の意識が見たキミの幻影は一握の砂
マシュマロ婦人が蒔いた羊の背骨の種は
ドライフラワーの雪に埋もれていく

指先に触れた白い肌に戸惑い私の頬は紅く染まり
二度とは戻らないあの夜はセピア色

…震えて。