月夜の貴方に恋をしたの
名前も知らない掠れた声だけ
そよ風に誘われ 今日もまたこの道
辿り着いた先に足音はならず
落ちてきた涙 とめられず肩を
初めて感じた あなたの温もり
あなたへの愛も 夜空へばらまく
愛せるわけない このまま誰かを
いつでも一緒と囁く声は
笑顔の隅っこで零れる溜め息ね
落ち葉の行方も見えないまま
またこの季節が今年もやってきた
古びたシアターにあの日と同じ席
懐かしい香りにあなたを感じて
いつまでも一人なんて淋しいの
早く忘れるわ あなたの事なんか
瞼を閉じれば 辛いはずなのに
あなたへの想いが 溢れてくるの
やっぱり愛してる 言葉にならなくて
忘れかけたものを思い出させてくれたの
(貴方を愛してみた 思い出かき消されたから
最後の暁景色 あれは貴方がくれたの)
月夜のあなたに逢いに逝くわ
独りぼっちはね もう疲れたのよ
そして貴方と・・・