※ 陰りだした重い夜風の背の下で
思い出した揺らぐ夏の日々の中で
君と僕が隣にいたあの欠片は
もう堕ちる闇の中へ
あの日を見ていた 青い君面影を
指でなぞっていた 枯れた陰記憶の中
晴れた夏の雨に 揺らいだ君の陽炎を
僕の手がつかむその先に 笑う君夜の歌
春に着ていた桜色空
波打つ君の声に呼び合った
人の運命はいずれ別れる
刹那響き空が黒に染まる
※1
君がいたあの日に 僕は近づいていく
光る闇の中に 捕われた魂
あの時別れた君が僕に言うだろう
「夢は夏の影のままで」
春が来ていた 秋が過ぎてた
冬の熱も僕は気づかないで
春が来ていた 春が過ぎてた
陰りだした夏は ただ僕を見ていた
揺らぐ夏に消える 僕がもつ魂
僕は もういないよ
夢と共に消えるだろう
君は・・・..