ひとりぼっちのディスティニー
運命だと思ってしまった
偶然こんな所でまさか会うなんて
照れくさそうな笑顔で話しかけてきたのは
あなたの方から あなたの方から

スクリーンにはコバルトブルーの空
その後コーヒーショップで語り合った3時間も
同じ映画が好きな人に出会ったのは初めてで
信じられないほど楽しかった

わかってる映画の見過ぎだってことぐらい
いい歳して夢見がちだけど
本当に運命だったことなんて
一度だってなかった
いつもは

ひとりぼっちのディスティニー
とんだ勘違い 私らしい
笑っちゃったその後に涙は出ない
エンドロールが流れる

不思議なくらい似た者同士のふたり
口ぐせや好きな食べ物 星座なんかまでいっしょで
毎週金曜日はいつも映画館で待ち合わせ
はたから見ればまるで恋人同士

気になる人がいるんだと言われた時
私のことだと思って胸がドキドキしちゃったけど
照れくさそうな笑顔で打ち明けてくれたのは
別の人への恋 愛おしそうに

大丈夫 いつものことだから
たいして傷ついたりはしないよ
とっさに笑顔作って気持ち隠すのうまいんだ
演技賞をもらえるかな
主役じゃないけれど

ひとりぼっちのディスティニー
とんだ勘違い 私らしい
笑っちゃったその後に涙は出ない

出ない? って嘘つき

ひとりぼっちのディスティニー
呑めないけど酔いたい気分
忘れちゃったらいいのに
浮かんでくる
名場面みたいに