Nov18
ドライブマイカー
2006年11月18日 ロックノイケニエ奮闘記
一年ぐらい前に買った車が最近壊れてしまって、廃車にした。
会社の先輩から四万で売ってもらったボロボロの赤いミニカ。
ブレーキパッドが外れてそのまま修理工場まで運転したので、ホイールの中にあるディスクにも傷がつき、直すのには三万かかる。
もとよりどこか壊れれば捨てるつもりだったし、それで廃車にしたのだ。
車がなくなったのでしばらくはどこに行くのも徒歩。
何事にも良い面と悪い面がある。
徒歩と車を比較すれば、徒歩は運動になるので体にいい。
あと車と違い視界が広いので、夕焼けや星空を歩きながら堪能できる。
酒を飲んでも捕まらない(笑)
悪い点はやっぱりスタジオに行く時など荷物が多い時は非常に疲れる。
真夏の昼間にギターやら機材を背負って汗だくになりライブハウスに着く頃にはすでに疲れきっている、なんていうのもしょっちゅうあった。
そもそもがライブで少しでもいい演奏を聴かせるためには疲れてちゃいけない、と思ったのも車を持った理由の一つ。
車の良い面はプライベートな空間を維持しつつ移動できること、神経質な俺に電
車の無秩序さはけっこう堪える。
荷物も運べるし、スタジオが終わった後バンドの話し合いがあっても、メンバーを家まで送ればいいので終電を気にしなくてもいい。
悪い面は維持費と渋滞、あとスタジオなんかはだいたいすぐ横に駐車場がないので、近くまではいけるが結局はちょっと歩かないといけない。
困ったのが仕事。
トラックを停めてる車庫が近所じゃないし、その日によって乗るトラックも変わることがあるので、生駒、東大阪とトラックを取りに行かないといけない時もある。
車がなくなって数日は会社の人に送り迎えしてもらったりしたが、さすがに毎日というわけにはいかない。
人間流れ、物の道理には逆らえず結局知り合いの人に探してもらった車を買った、今度もミニカで廃車にしたやつとは何バージョンかリニューアルされてるやつ。
レボリューションですよ、前の持ち主の趣味がなかなか良く、皮シートのカバーが座席にかけられMDプレイヤー付き。
そしてパワーウィンドウ!!(これで感動するのは俺だけか[笑])
14万キロ走ってるのは厳しいがこれで五万は熱いんじゃないすかね。
すっかりテンションの上がる俺の脳裏に、廃車にした前の車のことが頭によぎる。
ボディもくすんでてブレーキを踏めば錆び付いてて嫌な音が鳴り響く。
配線がいかれててエンジンを切る度に再度かからなくなって、1日に三回もガソリンスタンドにブースターを借りにいかなきゃいけない日もあった。
でも初めて持った車、多分一生忘れないと思う。
物よりも心、形あるものいつかは壊れる、という性格だから昔から物は大事にしない。
服も靴も思い切り荒っぽく扱って、太く短く寿命を全うさせる。
女も同じ、大切に優しく扱うだけじゃそれははれ物に触るような感じになって妙にギクシャクすると思う。
何事も身の丈を知ることが重要だ、50万のギターを買って傷がついてはいけないとギターケースに入れて眺めるより、2万のギターでも気兼ねせずライブでじゃんじゃんに弾き倒す方が性に合う。
でも物はメンテナンスをしなきゃ長持ちはしない。
車やギターはやっぱり愛着を持ちやすいのか、廃車にされてぶっ壊される車のことを思えば少し切なくなる。
少しは物を大切にしようかと思わされた出来事でした。
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