「きゅうり切り売りでの少女」
あるところにトッピーという貧しい少女がいました。
両親を早くに亡くしたトッピーは三人の弟達を一人で育てております。
トッピーは小さな畑できゅうりを作り、糠漬けにして毎朝近所の主婦相手に小さ
な商売をして、暮らしておりました。
トッピーの糠漬けはとてもおいしかったので、みんな喜んで買ってくれました。
トッピーの母親が生きていた頃に教えてもらった糠漬けです。
弟達も姉思いの善い子供達でした。
まだ学校へ行く年ではなかったのですが、奨学金がもらえるようにと、トッピー
は弟達に勉強させておりました。
日曜日には必ず四人でピクニックに出掛けました。
もちろんおむすびと糠漬けをもって。
今日はある日ピクニックにいった時の話です。
雲一つない、晴れた日でした。
いつものように、みんなより早く起きたトッピーはお弁当の用意をして、弟達を
起こしに行きました。
三人の弟達に水筒、お弁当、ビニールシートをそれぞれに一つずつもたせました
。
トッピー自身は糠漬けの入った小さなカメをもっていきました。
トッピーの糠漬けは弟たちの大好物です。
「さぁ出発よ!」
四人はそれぞれの荷物をもって、元気よく出掛けていきました。
町をすぎて地平線が見える丘まで来ました。
四人はまだまだ元気です。
トッピー達が木陰で休んでいると、強い風が吹いてきました。
すると一番小さな弟がもっていたビニールシートはどこか遠くへ飛んでいってし
まいました。
小さな弟は悲しみましたが、トッピーが励ますとすぐに元気になりました。
四人はまた歩き始めました。
四人は楽しい歌を歌いながら歩きました。
トッピー達は涼しい林に入っていきました。
四人はまだまだ元気です。
切り株に座って休憩しました。
すると木の上からおりてきた猿が真ん中の弟がもっていたお弁当を取っていって
しまいました。
真ん中の弟は悲しみましたが、トッピーが励ますとすぐに元気になりました。
四人はまた歩き始めました。
四人は楽しい歌を大きな声で歌いながら歩きました。
トッピー達はつり橋のところまでやってきました。
このつり橋を渡り下っていけば目的地の川原につきます。
つり橋は少しゆれるので、慎重に渡ります。
小さい弟から順番に一人ずつ橋を渡っていきました。
小さい弟はトッピーと一緒に手をつないで渡りました。
真ん中の弟はロープをしっかりとつかんで慎重に渡りきりました。
最後に大きな弟が渡りはじめました。
大きな弟はトッピーよりも背が高く、体重も重いので橋は大きくゆれました。
するともっていた水筒は川に落ちていってしまいました。
恐くなった大きな弟は急いで、トッピーが伸ばした手に飛び付くようにして橋を
渡りました。
水筒を無くした弟は悲しみましたが、トッピーが励ますとすぐに元気になりまし
た。
四人はまた歩き始めました。
四人は楽しい歌を大きな声で歌いながらスキップしながら歩きました。
トッピー達は川原につきました。
弟達はまだまだ元気で、休憩もせず川遊びをはじめました。
トッピーは一人みんなが大好きな糠漬けを食べる準備をしました。
ガッシャーン!
トッピーは大事な糠漬けのカメを地面に落として、割ってしまいました。
川遊びをしていた三人も大きな音に驚いて、トッピーのもとに駆け寄りました。
トッピーは悲しみました。
三人の弟達は必死でトッピーを励ましました。
トッピーは笑顔を見せましたが母親からもらった大事なカメを割ってしまったの
で、悲しそうにしています。
お腹が減っていた四人は土のついていない糠漬けを食べました。
すると離れた茂みからカサカサと音が聞こえてきました。
四人は茂みを見つめています。
するとかわいい子ぐまが歩いてきました。
どうやら糠漬けの匂いに誘われて来たようです。
小さい弟は一緒に食べようと、手招きして子ぐまを呼びました。
四人と一匹は一緒に糠漬けを食べました。
お腹がいっぱいになると子ぐまはまた茂みの向こうに帰っていきました。
トッピー達は子ぐまに手を振って帰り支度をしました。
割れたカメを片付けていると、茂みの方からまたカサカサと音が聞こえてきました。
四人は茂みを見つめています。
するとさっきの子ぐまと一緒に大きなくまがやってきました。
大きくまは優しい目をしていたので怖くありませんでした。
その目は生きていた頃のトッピーのお母さんの目に少し似ていました。
大きなくまはトッピーたちの所にやってくると、大きな体を上下させてどうやらお礼を言っているようです。
そして大きなくまは、脇に抱えていた、カメをトッピーに差し出しました。
トッピーはそれを受け取ると、弟達と一緒に中身を確かめました。
中には甘い香りのする水のようなものが入っていました。
小さな弟が少しなめてみました。
ちいさな弟は驚いたような顔をすると、みんなにもなめてみるよう言いました。
中身は甘いはちみつでした。
糠漬けのお礼に大きなくまがトッピーたちにくれたようです。
甘いはちみつを食べると元気になり幸せな気持ちになりました。
母親が作ってくれたパンケーキの味を思い出しました。
元気になった四人は、くまさんにお礼をいって、元気よく、村へ帰って行きました。
めでたしめでたし。
あるところにトッピーという貧しい少女がいました。
両親を早くに亡くしたトッピーは三人の弟達を一人で育てております。
トッピーは小さな畑できゅうりを作り、糠漬けにして毎朝近所の主婦相手に小さ
な商売をして、暮らしておりました。
トッピーの糠漬けはとてもおいしかったので、みんな喜んで買ってくれました。
トッピーの母親が生きていた頃に教えてもらった糠漬けです。
弟達も姉思いの善い子供達でした。
まだ学校へ行く年ではなかったのですが、奨学金がもらえるようにと、トッピー
は弟達に勉強させておりました。
日曜日には必ず四人でピクニックに出掛けました。
もちろんおむすびと糠漬けをもって。
今日はある日ピクニックにいった時の話です。
雲一つない、晴れた日でした。
いつものように、みんなより早く起きたトッピーはお弁当の用意をして、弟達を
起こしに行きました。
三人の弟達に水筒、お弁当、ビニールシートをそれぞれに一つずつもたせました
。
トッピー自身は糠漬けの入った小さなカメをもっていきました。
トッピーの糠漬けは弟たちの大好物です。
「さぁ出発よ!」
四人はそれぞれの荷物をもって、元気よく出掛けていきました。
町をすぎて地平線が見える丘まで来ました。
四人はまだまだ元気です。
トッピー達が木陰で休んでいると、強い風が吹いてきました。
すると一番小さな弟がもっていたビニールシートはどこか遠くへ飛んでいってし
まいました。
小さな弟は悲しみましたが、トッピーが励ますとすぐに元気になりました。
四人はまた歩き始めました。
四人は楽しい歌を歌いながら歩きました。
トッピー達は涼しい林に入っていきました。
四人はまだまだ元気です。
切り株に座って休憩しました。
すると木の上からおりてきた猿が真ん中の弟がもっていたお弁当を取っていって
しまいました。
真ん中の弟は悲しみましたが、トッピーが励ますとすぐに元気になりました。
四人はまた歩き始めました。
四人は楽しい歌を大きな声で歌いながら歩きました。
トッピー達はつり橋のところまでやってきました。
このつり橋を渡り下っていけば目的地の川原につきます。
つり橋は少しゆれるので、慎重に渡ります。
小さい弟から順番に一人ずつ橋を渡っていきました。
小さい弟はトッピーと一緒に手をつないで渡りました。
真ん中の弟はロープをしっかりとつかんで慎重に渡りきりました。
最後に大きな弟が渡りはじめました。
大きな弟はトッピーよりも背が高く、体重も重いので橋は大きくゆれました。
するともっていた水筒は川に落ちていってしまいました。
恐くなった大きな弟は急いで、トッピーが伸ばした手に飛び付くようにして橋を
渡りました。
水筒を無くした弟は悲しみましたが、トッピーが励ますとすぐに元気になりまし
た。
四人はまた歩き始めました。
四人は楽しい歌を大きな声で歌いながらスキップしながら歩きました。
トッピー達は川原につきました。
弟達はまだまだ元気で、休憩もせず川遊びをはじめました。
トッピーは一人みんなが大好きな糠漬けを食べる準備をしました。
ガッシャーン!
トッピーは大事な糠漬けのカメを地面に落として、割ってしまいました。
川遊びをしていた三人も大きな音に驚いて、トッピーのもとに駆け寄りました。
トッピーは悲しみました。
三人の弟達は必死でトッピーを励ましました。
トッピーは笑顔を見せましたが母親からもらった大事なカメを割ってしまったの
で、悲しそうにしています。
お腹が減っていた四人は土のついていない糠漬けを食べました。
すると離れた茂みからカサカサと音が聞こえてきました。
四人は茂みを見つめています。
するとかわいい子ぐまが歩いてきました。
どうやら糠漬けの匂いに誘われて来たようです。
小さい弟は一緒に食べようと、手招きして子ぐまを呼びました。
四人と一匹は一緒に糠漬けを食べました。
お腹がいっぱいになると子ぐまはまた茂みの向こうに帰っていきました。
トッピー達は子ぐまに手を振って帰り支度をしました。
割れたカメを片付けていると、茂みの方からまたカサカサと音が聞こえてきました。
四人は茂みを見つめています。
するとさっきの子ぐまと一緒に大きなくまがやってきました。
大きくまは優しい目をしていたので怖くありませんでした。
その目は生きていた頃のトッピーのお母さんの目に少し似ていました。
大きなくまはトッピーたちの所にやってくると、大きな体を上下させてどうやらお礼を言っているようです。
そして大きなくまは、脇に抱えていた、カメをトッピーに差し出しました。
トッピーはそれを受け取ると、弟達と一緒に中身を確かめました。
中には甘い香りのする水のようなものが入っていました。
小さな弟が少しなめてみました。
ちいさな弟は驚いたような顔をすると、みんなにもなめてみるよう言いました。
中身は甘いはちみつでした。
糠漬けのお礼に大きなくまがトッピーたちにくれたようです。
甘いはちみつを食べると元気になり幸せな気持ちになりました。
母親が作ってくれたパンケーキの味を思い出しました。
元気になった四人は、くまさんにお礼をいって、元気よく、村へ帰って行きました。
めでたしめでたし。
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