OSAMU

心底嫌悪感を催し脱退したいと再三伝えて来たバンドですが、
実直にその旨を連中へ告げました。

「X-JAPANとかUVERWORLDと比較しても
現時点で既に優ってると豪語する君達の事だし
俺はメンバーとして必要無いでしょ?」
と打診してみたんですが、
意外にも今辞められたら活動上支障が出る、と全員が
困惑気味に。

面子揃え等はこちらが関知する所では無いのだが、
穏便に済ます為に「お前等の一時期の猿岩石みたいな
増長振りがマジでウゼエ。ネットでも痛い人達扱いされてるし
後続で加入した俺迄そんな悪印象付けられたら
本気で迷惑だから業界から去れ」と迄は真意を明かさずに、

「自身の理想像が在るので
その方向性へ向かって進みたい」と
言う理由が主体的、と言う風に意志の相違の
明確さを打ち出してみる。

これも嘘では無く胸中の大部分を占める動機では在るし。

で、意外にもそれならば並行して他のバンドを始動しても
文句は言わないから今は兎に角力を貸してくれと
縋り付かれる。

もう当初は、「ああ?俺達以外の奴等ともバンドを
始めるだあ?俺様達の絶世の楽曲群が
気に入らないって言うのか?
地元の頂点に立って然るべき技量を持った
俺様達以外に組む必要の在る実力者が何処に居ると
言うんだ?舐めて掛かってたら殺すぞ!!」
位に非難してくるかと予想していたので
拍子抜けする所も在った。

結論からすると、妥協案みたいなものを提示されて
兎に角掛け持ちをやって良いから当面は辞めるなと
言う事と、本格的な活動を前に新曲を量産し
音源製作をした上でライブを開始しよう、との事で。

で、本来ならスタジオは毎週入っておく方が良いんだろうけど
俺自身が胸中の整理を付けたい為、
「じゃあ今は覚え切った曲を反復しているだけなので、
君達の新曲製作や、それを覚える為の期間を設けよう」と
意見し、1-2ヶ月はスタジオにも入らない様に予定を付ける。

最早俺はこのバンドで自分の曲を提供する気は毛頭無いし、
提示されたものを暗記するだけのサポートメンバーみたいな
感覚で参加する事を心に決めました。

叉、心境の整理としても自身の練習の為にも奴等とは
一旦距離や時間を空けた方が良いと判断。

掛け持ちでもっと自分の方向性に合致したバンドが
組めるなら理想的だけど、そうでなくとももう
一通りの楽器を修得する勢いでソロの為の準備を潜行させると。

時間の負担は懸念されるけど、ここからは
もう根性で全てをこなす、と腹を括る他は無い。

他人の性格や能力、事情云々に左右されず
全て自責って方が性に合うわ。

それと、最後に真正面から「何故そこ迄執拗に
何に対しても批判的なのか?」と
質問してみたけど、
奴等からしたらそうする事で自分自身を追い込みつつ、
他人へも弱点を指摘したり挑発する事で
相互の成長及び地元シーン全体の活性化を
図ろうとしている、との事で・・・。

いやあ、本気で余計なお世話だよ君達。
あと後半は尤もらしい様だけど、本人達に対して
更に上達して欲しいから意見する、とかでは無くて
何時も陰湿に陰口を叩いてるだけだし
全く主張の根拠に正当性や一貫性が無いな。

大体一定の実力を持った人達が居ても
何とかして揚げ足を取ろうとか、自分達だって
総合力では負けていないとか必死になって
対抗意識を剥き出しにするだけじゃないか。

他の奴等が若し成長や進捗を見せれば更に
嫉妬や敵意を激化させるだけの癖に、
丸で自分達が敢えて憎まれ役を買って出てます
みたいな偽悪主義的な自己弁護を・・・。

そこ迄他人と比較しなければ自己確認は
出来ないものなのかねえ?

巧拙だけが全てでは無いし、結局技術力ばかりに拘泥して
伝えると言う芸術の本質から乖離し続けてると想うけど。

それに情緒と言うものは数値化出来ないし
だからこそ良いんだけど、敢えて奴等の主義に則って
推し量った場合、実直に言って感情表現と言う
観点では地元でも奴等が最下位かも知れないよ?

何を伝えたいか、何故伝えたいか、どの様に伝えるか。
その動機、衝動の熱量、真摯さ誠実さ、
みたいなものの全てが。

闘う、と言う観念を持ち出すなら、結局
真の敵は己って事だろうが。

こんな真理なんてのは、スポーツだろうが
武道だろうが他の分野だろうが通底するものなんじゃねーの?

技術力で優っていたとしても、誰も御前等に
好意を抱いてくれない訳が未だ解らないか?

・・・と言う訳で当分は色々整理を付ける為に
静養します・・・。