Mortal tail

という村上龍さんの本を読んだ。
短いけど、とても考えらせられた。
現代社会は高度成長期も終わり国民全体の目標となるものもなく、しかしそれを伝えないメディア、大人たちやメディアからは昔からいい学校に入れ、いい会社に入れ、女の子はいい会社で安定してる人と結婚しろと言われ続ける。
だけどいい学校に入り、いい会社にいる人がそれだけで幸せだとはとても思えないムードがこの社会には充ちている。

このような日本になった原因と思われるものを書き出して、絶望からどうしていけばいいのか？まだ答えは見つからないけど全体的なものでなく、個人で幸せを見つけないといけないんやなってことも書いている。

このような現代から少年達が革命を起こすという小説「希望の国のエクソダス」ってのはすごくおもしろかった。新しいやりかたで自分達でシステムとかルールとかを作って新しい生き方を見つけていくっていう感じの話。

俺自身も自分の生き方を突き詰めれてないときもあるし、悩んで生きているけれども同世代の人も歳が近い人も思っている人は多いだろう。
自分で考えた新しいスタイルで、生活すれば楽しいと思う。
そこを目指したい。

さて寂しい国の殺人の中で一文、特に「ホラー映画を見て殺人を思いつくようなバカは、殺人のニュースを見ても殺人を思いつくものだよ、」という文章にショックを受けた。