2013 進化中
2012.2 練習中
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彼らの名前は ---THE BROAD BRUSH---
本人たちが自己紹介に書いているように「大雑把な」と言う意味の俗語だ。
英和辞典で「broad」と言う単語を引くと、そこの「broad brush」という使用例には意味がこうある。
幅の広い刷毛(はけ); 大ざっぱな言い方[扱い]
それを意図してバンド名を命名したのかどうかは不明だが、確かに彼らはある意味において「大雑把」だ。楽曲にしろ、その演奏にしろ、その印象が荒削りである感は否めない。
けれど、彼らの音が心に響いてくる理由はむしろそこにある。チープな言い方をすれば、「THE BROAD BRUSH」は宝石の原石だ。
研磨されて洗練されて、ジュエリーショップの店頭に高値で並べられることはまずありえない。そんな分かりやすい価値を求めている人間には、彼らの音楽は心の中を素通りすることすらないだろう。
原石は原石であるが故に、その存在感がある。
他にまったく同じ形の石は存在しない。同じ輝きと繊細さを持っているものはどこにもいない。そして、彼らは決してイミテーションじゃない。
もしも、この文章を読んだ貴方が。
絶望を知っているのならば。
いくつもの困難を乗り越えてきたのならば。
本当に孤独の意味を知っているのならば。
・・・・・・・・それでも、ここで生き延びることを選んで、日々を楽しむ術を求めて、足掻きもがいているなら。「THE BROAD BRUSH」の音楽には、貴方が一度触れるくらいの価値があるかもしれない。
ロックンロールを愛してやまない貴方に。
「THE BROAD BRUSH」のロックは、現在進行形で生き続けている。その荒削りさは、磨り減ることなく、けれどもこうしている間にもきらめきを増している。