モノクロ
今にも崩れそうなきわどいバランスで
保ってきた 離れていく心見て見ぬふりで

今なら間に合うなんて おざなりの文句でしかないな
さよならを打ち消すヒントがもう見当たらない

ただキラキラしていた日々が 街の中でモノクロになってくのは
よくある風邪みたいなもんだろうって 訳知り顔でオトナ気取ってた
君の頬の緩い曲線を 綺麗になぞって零れ落ちた涙
残された選択肢の中から 消えていったあの頃の二人

いつものコンビニに寄って 昨日と同じものを買う
これといって変わってない 僕も この街並みも

テレビの音が気になってボリュームを下げたら
自分が妙に弱くなったような気がしてたまらない

持て余したわずかな時間も 君に注ぐほどの情熱は無くても
僕は確かに君の温もりを その笑顔を愛していたはず
追われるように電車にとび乗り いくつかの駅を通り過ぎていく
当たり前に繰り返す日々は 僕を無意味に強くするだけ

ただキラキラしていた日々が 街の中でこの胸をノックしても
これでいいんだと 耳を塞いで 互いの道を歩いてけばいい

君の頬の緩い曲線を 綺麗になぞって零れ落ちた涙
残された選択肢の中から 新たな旅立ちを選んだ二人