東京、恋しぐれ
車の中から見える都会はいつもとは違っていて
見飽きたはずのネオンが少しだけきれいだった
脇目も振らず流れていくようなこの東京の日々で
孤独という言葉の意味がわかった気がした

輝く星も救えない夜がある
立ち止まる度 後ろを振り返るような

君に伝えたかった言葉が一人きりの帰り道で
寂しさを強くするように心を揺らしてる
どこからか風が吹いて願いが叶うなら
この歌を届けて 君に

すべてのことが信じられればきっと強くなれる
心の痛みさえも寄せ付けないくらい
君の瞳を見つめていたいと思ったとしても
不安が大きくなってまた目を逸らしてしまう

どこにいても忘れることなんてない
そして僕はギターを奏で出すんだ

思い描いていた理想はいつだって空回るけど
それだって君が好きと言えるような僕でいたい
傷付いたその羽が愛しく見えるまで
手を伸ばし続けよう ずっと

終わることのない痛みの中 終わることのない悲しみが
ときにすべてを壊してしまうけど
もし君に出会わなければ世界中の美しさも
儚さもこの歌も意味のないものになる
だから心の中にいる優しい微笑みの君のために歌うよ
今 君へ