朝日
窓を開いて世界を覗く
散らかった部屋 消えない明かり 霞んだ視界
深い海の底のような感情は 僕を殺す

使い古した汚れた枕
奇声を上げて頭掻き毟る

呆れるくらい夜は続く
僕は背を向け耳を塞いだ
息を止めれば 首を落とせば
楽になれるか 明日はいらない

窓を閉じて 少し横たわる
目を閉じても 高まる不安

僕はひとり

自意識過剰 脳内錯覚
こっちを見るな カーテンの隙間から

悲しみの果て 疼く心に
隠されたのは泡沫の夢か
ドアを開いて呼吸をしたら
肺が膨れて 吐き気がした

朝日が出ても眠れそうにない
夢を見たのは幾年のことか
あと少しだけ もう少しだけ
僕に僅かな夢を見させてくれ