夕方5時の人混みを避けて
遠回りして歩いた
明日の天気が雨とわかっても
別に悪い気はしなかった
いつも聴いてるアルバムの4曲目を
頭の中繰り返す
怒りの感情に換えればラクにはなるけれど
自分が壊れてくようで
この傷みに意味があることは
誰かに言われなくてももうわかってる
いつも通りの日常のスピードに
今はまだのれずにいる
眠れないから外を歩いた
どこ行くわけでもないけど
静まりかえる真夜中の車道で
信号が青に変わった
子供の頃に背伸びで見てた風景を
ゆがめて見れるのなら
ときに鋭く胸を刺す言葉をもう
聞かずにいれるだろうけれど
この傷みがいつか少しずつ
消えて薄れるとしても忘れない
消され始めた街の外灯の下
朝が動き始める