だから、今日も
何も 思い悩むこともないまま ただ流れてゆく
一つ一つ 今日も 足を次の場所へ

ふと 見上げた私の目に映る 流れ雲
夢を語ることも 愛を叫ぶことも

少しの残像を残したのでしょうか
そよぐこの風は揺らいだのですか

小さな私の 小さなこの手が 描く世界は 既に


重い大粒の雨が 忙しそうに 腹立たしそうに

そんな今日を あたなは
ずっと知っていたの

絶えず移りゆく 景色の中で
誰かの意思が そこにあるの

いつかのあの日は 遠くで誰かが指を鳴らした気がして


あの空は ただ気まぐれなようで 一定のリズムの中で
単純なステップを繰り返すばかり
いつか 私がタクトを握る日など くるはずもない
誰もが 分かっているように


でも 一つ 一つ 足を 次へ進めることが


この頭をクルクルと 回転させることが
どこかに風を 運んでいるのかも

私には何も見えない 見えないからこそ
世界は 限りなく