紅-あか-
このお庭を出たければ
私を刺せばいい
この鎖を邪魔に思えば
あなたを消せばいい

こじあけた心 返さずに
死ぬまで持っていて
あなたのルールに狂えて
愛を知りました

呪うように歌って
あなたを立てなくしたい
這うように背後から忍び込んで
あなたを縛って 檻の中に
閉じ込めておきたいの

哀れなだけの女なら
うらんで泣くのに
あなたのせいにしたくても
私は守られて
あなたは私の先を視ていて
トゲを溶かしてくれる

両手も両脚も釘を打たれて
もう動かないの ずっとこのまま
疲れ果てたあなたのとなりで
快楽に浸りたい

「憎しみ」じゃなくて
あなたへの「重過ぎる愛」で
群がる女たちを潰してゆきたい

あなたのもつ鎖の先は
私につながったままで
他の誰につなぐこともできないのよ

わかっているんでしょ?
この幸せの全てを
あなたも狂っているの
だから愛してる
だから愛してる