観覧車_ライブ
種蒔いてみる。隙間から手を出して
風乗って散らばる気休めを目で追った

全て変わった
いつのまにか乗り込んだ綺麗に見えた機械に
約束のメモ残して
昔焦がれた大事なものを忘れた
感触だけが伏せられたまま残る

軋んで回る観覧車に運ばれて
宙空を渡る僕らもまた錆びついてく
ゴンドラに別れて交わらないまま揺られたら
どんな場所に行けるのか

立ち昇る煙、遠く聴こえたサイレン
僕らが過ごした神殿に影落ちて

音が止まった
誰もが耳を塞いだ
身じろぎ一つしないでなにもかも遣り過ごす
踏み出す前に見下ろせばすくむ体
時間のように見失い続ける願い

軋んで回る観覧車に運ばれて
宙空を渡る僕らもまた錆びついてく
ゴンドラに別れて交わらないまま揺られたら
どんな場所に行けるのか

まぼろし、陽炎をくぐって息ついた
こらえてる、回転が止まる時まで

軋んで回る観覧車の上でまだ
大きく割れた窓を思い描いている
ゴンドラが流れて影の中に隠れても
この場所で生きるのか