メランコリック
作詞・作曲 兎
白いシーツに包まって 朝の窓から差し込む光で
胸いっぱいに幸せになれた
舞い落ちた雪を憂いで くすぶる緑の息吹と共に
あたしの鼓動は高まっていった
今は息を止めて 小さな空間に流れる音や
部屋の片隅に集まる光に見とれている あなたと
「春になったら迎えに来てね・・・」
あたしは壊れかけた記憶を抱しめて
ここにしがみついている
この感覚が「全て無い」というのなら
せめて優しいあなただけはだらしなく流れる歌を忘れないで
小さな背中には翼があると信じて
目をつぶって飛び立つ日を待った 今は・・・
優しく飼い慣らして あたしの毛並みをなぞっていてね
どうか見破らないで あたしに眠る卑屈 孤独 支配!!
「春になったら迎えに来てね・・・」
あたしは壊れかけた夢を抱きしめて ここに眠り続けている
この時が覚めて消えてしまうのなら
せめて優しいあなただけは最後まで騙し続けて
幻など見れなくなった あなたと小さい部屋で
音の欠片を拾う あたしを走り抜ける
想いを 音を 時を 光を
「春になったら迎えに来てね・・・」
あたしは終わらない夢を 記憶を 感覚を 抱いて
色鮮やかなモノが消えて行く中で
せめて優しいあなただけは
だらしなくしがみつくあたしを だらしなく流れる歌を
忘れないで