公園で.
前髪の隙間から/白い陽が落ちて/雨が上がっていく
一人で歩きだそうと/伸ばした腕が/君のシャツを掴んでいた

傘を潜って/空を見る/灰色の雲も僕を見た
遠くで列車の音が回って
怖くなって/早歩きで/耳を塞いだ

下劣な性を掠めたら/僕はどこまで行ける
可愛い君を連れて/どこまで行こう

僕は両手いっぱいに/誰かの嘘を抱えて/魔法みたいな幸せを/見つけたような気がしてた

加速していく言葉達
言い過ぎた/そのときは/遅すぎて
太陽の日も星の日も/君の笑顔だけ/反芻して/歩いていた

君を待つ振りをしていたら/逢えるような気がして

ねェ/もしも明日君が/僕のことを忘れても
昨日見た夢みたいに/僕のことを忘れても

笑いあった朝があって/傷付けた夜があって/君が今そこに在って・
たぶん/きっと/
それでいい

僕は両手いっぱいに/本当のことが欲しくって/
君がくれた優しさに/いつもわざと/背を向けた

月が落ちる/公園で/君の声が聴こえ出す
黒焦げの影が/僕と/君のことを/繋いでいた