忘れかけていた君の掌を握り締めた夏の日
壊れかけて音が軋む古い自転車で
もう少し君の待ってる駅まで行くよ
橋の上の国道では赤いサイレンが
生命の運命を鳴らし続けてる
遠い空から零れ落ちた 光を目指した
諦めた夢も投げ出した過去も輝いた時代の中で
忘れかけていた君の掌を握り締めた夏の日
夕暮れの駅のホーム 腕時計の針が
真下から少し左 重なり合ったら
嘘つきな秒針は右に回りだす
永遠に「7」以降は辿り着けないよ
もし二人で願い事を叶えられるとしたら
過去から未来へ渡る箱舟の乗車券をポケットに入れて
有限の刻を超えていけるかな?二人だけの天の川
諦めた夢も投げ出した過去も輝いた時代の中で
忘れかけていた君の掌を握り締めた夏の日
強く握った夏の日