少年達の声に目を覚ませば外はもう綺麗な夕暮れで。
僕はまた布団に潜り込んで誰も居なくなるのを待っていた。
誰か僕を叱ってくれよ。
そんな思いは虚しくて。
ただ生きて。
今日もただ生きて。不安なんて誰もさ。
押しつぶされる前に安っぽい酒を飲んで明日を夢見よう。
素晴らしい明日を。
ポストを開くとチラシの山。
ぐしゃぐしゃに折れ曲がった母の手紙。
「無理をしないように頑張って」なんて当たり前の事さ。分かっているよ。
どうか戻って。戻ってよあの頃に。
そんな思いは寂しくて。
ただ生きて。
今日もただ生きて。
誰の為に、何の為に。
押しつぶされる前に安っぽい酒を飲んで。また、願うんだ。
誰も知らない明日を。
ただ生きて。
素晴らしい夢見てた明日を。