夕焼けに沈んでゆき、また途方にくれる。
こんな日はあなたの影を探してしまう。
古ぼけた机の上、高く積まれた小説たち。
生活に紛れてはふいに顔を出す。
あなたがまた笑う気がして。
何度も何度も声をかけ続けてた。
あなたがまた笑う気がして。
知ってる。知っているよ。
本当なんてわかっているけれど。
それでもまた声をかける。
あなたとの時間が消えてゆく前に。
夕焼けに沈んでゆき、また途方にくれる。
こんな日はあなたの影を探してしまう。