二人は夏を匂わせる
スコールと遠くの晴れた空
気の抜けたビールを飲み干して
眺めた記憶は途切れ途切れ
二人の男の子がブランコで
夕暮れオレンジの中
笑い声ゆらゆら揺れて
いつしか影はひとつだけ
いつまでもとは言ったって
僕らは永遠じゃいられない
二人は明日汽車に乗る
行き先の違うチケットで
理由などないけど信じてた
「またいつか」そんな風に信じてた
いつまでもとは言ったって
僕らは永遠じゃいられない
くり返す日常はいつだって
あのオレンジ色に染まる世界