「砂を噛むような日々」なんて
大袈裟なこと言うのは
僕のザワザワとした胸のつかえが
取れる気配も無いから
靴紐をキュッと固く結んでる
足の甲みたいに窮屈で
早く解き放ちたいな
靴下も脱いで裸足で
君棲む世界へジャンプ!
もう 好きになって良いのにね
鼻先をくすぐってるの 解るでしょ?
じゃれて遊んで 猫のように
擦り寄ってくれとは言わない 控えめな僕を
想ってくれても 良いのにな
指先に触れない程の距離感に
安心を覚えてしまってる
タイミング逃し続けて 入れない長繩
焦りで竦(すく)んだままの足
また 君が放つ光線(ひかり)の矢
頭から爪先まで 浴びてる僕の
昼間の月程の明かりでは
踏み出す勇気持てない
微(かす)かな二人の違和感を
そのスッとした鼻でキャッチして
もう 好きになって良いのにね
鼻先をくすぐってるの 解るでしょ?
じゃれて遊んで 猫のように
擦り寄ってくれとは言わない 控えめな僕を
想ってくれても 良いのにな