A Beautiful Day
その帰路を抜けて行く
瞬きもせず 隙もみせず 裏道を行く
存在の監視のラボの街を背にして

青の季節の中 包まれて
俺を若くするこの秋風が・・・

この道路を伏せて行く
右利きの腕は影を握り 身体は左に舵を取る
置き去る過去の自分

この指の先の流れが ゆっくりそのまま・・・

確信の空と鼻歌のワンシーン
心をブローバックして

振り返るとそこには ヤツレタ顔で膝をつき
充血目のお前が 灰色の硝子に映し出され 悶えていた
包まれるスモッグに喉はやられ 口パクの世間話の繰り返し
繰り返しの意味の無い またその日を過ごす

この指の先の流れが ゆっくりそのまま・・・
越える 意識の国境線を
消える姿は 亡き友と重なりて

確信の空と鼻歌のワンシーン
心をブローバックして
二十歳の頃 通り過ぎたあの赤道にも似た 陰 陽の間を行く

その帰路を抜けて行く
瞬きもせず 隙もみせず 裏道を行く
取り戻す
青の日の涙を