film
きみは
昔からそう
口数はすくなく
思いは多く
そのすがたについて
誰がややそうと
きにやむことはないよ

フィルムはあせて
あおがにじんで
空気はひえた

話したいことはつもり
風のにおいもしない
きみには花を
ぼくには過去を
白いカラスが
身をよせるよに
ぼくはいまでも

フィルムはあせて
あおがにじんで
空気はひえた

何故繰り返し
何故笑うのでしょう
くだらないことを望みながら
ありえないことを夢みながら
ずっと

いつまでも
理想じゃなくて
まよう時でも
今だって游げなくて
落ちるその、一瞬まで
見てて