水面に顔を出して 大きく息を吸いこんだ
風と舞い踊る蝶に見惚れた
戯れに時は過ぎて 気まぐれに彼女は飛び立つ
羽がなくて眺めるだけだった
悲しみはかみしめたら ここに置いて行こうか
切れた赤い糸をたぐり寄せても
二度とあなたには辿り着けないなら
独り瞳閉じて暗闇に祈っても
覚めた夢の続きはもう見れないなら
土砂降りの雨が止んで 彼女の模様を思い出した
陽射しに叶わぬ期待をかける けれど
シャボン玉が割れるように 突然で当然で
世界が呼吸を止めたみたいだ
やり場のない痛みは どこに置いて行こうか
切れた赤い糸をたぐり寄せても
二度とあなたには辿り着けないから
独り瞳閉じて暗闇に祈っても
覚めた夢の続きはもう見れないから