秋を待つあいだに
風が吹く前に かわいてしまう前に
月日のその距離を まるめてつぶしたい

耳と目と手と口と
こころのなかまで あの香りを吸う

秋を待つあいだに あなたになってしまおう
秋を待つあいだに あなたになってしまおう

風が吹く夜に 明かりもつけずに
落ち着いた仕草で ゴクリと水を飲む

耳と目と手と口と
こころのなかまで

秋を待つあいだに あなたになってしまおう
秋を待つあいだに あなたになってしまおう

耳と目と手と口と
よだれを垂らして 甘い夢をみる