雲の流れ
あの人のまぶたにかかる雲
目にしみる 空の青色
今、はじまりを わたしは待ってる

重ねあう 手の平に 覚えた
あこがれに
ふるふる震える 髪の毛先

朝を待つ窓辺にかかる雲
より添う 肌の白さに
今、街の陽が 赤をさす

さびしさの 裏にある やさしさ
春はゆく
西に十字の光 ひとつ

重ねあう 手の平に 覚えた
あこがれに
ふるふる震える 髪の毛先