流れる冬雲に 願いは ただ 吸い込まれてく
あなたは 浮かんでは また 消える 曇り空の中に
―掴めないのは あなたが眩しいから―
懐かしい声 何も変わらない
止まった時間は すぐに溶けた
下らない大人 押し寄せる苦痛
探し回った光は とても遠く
憂鬱な時が 辺りを変えたまま
ウゴケナイ
優しい幻に いつまでも 彷徨い歩いてる
うつむく その顔に 差し延べる手が ここにあったなら…
―掴めないのは わたしが弱すぎて―
変わらない事実 消されてく想い
誰も耳を貸さない 独りの夜
そんな夜空には 不思議と浮かぶ顔
キエナイデ
辛い現実から
逃げ出す勇気など 要らない
うつむく その顔に
差し延べた手は 近づいていく
触れては離れて…
すり抜けるこの手が…
だけど
―掴めないのは あなたが眩しいから―