アプカ
往来 背に張り付く
湿った眼差し
他愛は無い
纏わり付く人熱れ

飛べないまだ
それじゃ不安
認めないただ
何が恋しい

思い出に酔ったまま
ひとりでに寄り掛かる
その腕は誰の為
支えてよその先まで

もどかしい足取りを
目まぐるしい足音を
頑な無意識で
美しい明日を

僕らは気付かずに通り過ぎる 次の朝まで
まだ遊んでよ　教えてよ
何時まででも

後ろ髪を掴んで離さない 嘘吐きの夜に
まだ吹かれていよう　流れていよう
騙されて眠ろう
夢の小道へ

才能　一粒噛み締め
愛情　幾つぶら下げる
探す道が擦れ違う
堪えきれない睨み合い

飛べないまだ
懲りない不安
仕留めた罠
何が見える

何気ない寄り道を
でたらめな足跡を
訝しい行き止まりを
美しいと笑ってよ

思い侘び酔ったまま
他人の背に寄り掛かる
その足は誰の為
支えてよ　いつも

僕らは気付かずに通り過ぎる 次の朝まで
まだ遊んでよ　教えてよ
何時まででも

長い首を掴んで離さない 通り魔の様に
まだ吹かれていよう　流れていよう
騙されて眠ろう
それじゃまた明日