宛名のない詞(demo)
ありえないよなって振り向いた 君と同じ匂いに
そりゃそうだよなって独り言 春風の悪戯のせいだ

両耳を塞ぐヘッドフォンで 置いてけぼりの昼下がり
こんな時決まって僕は 空が好きだと知る

何の捻りもない言葉で 種も仕掛けもない想いを
なけなしのメロディに乗せてるよ
君ひとりの拍手だけ ただ聞けたならいいのになぁ

さりげないよな 愛想笑い いつどこで覚えたの
クソ喰らえだ中途半端に 与えられる優しさなんか

暮れゆく街の片隅で 明日が行方を眩ます
長く伸びた影にも 打ち明けられないまま

少し慣れたステージの上 君のいない観客席へ
調子外れの声枯らして 汗なんだか涙だか
分からないけど まぁいいや

スポットライトに目を閉じても 君を覗いてるんだよ
破り捨てた手紙の代わりに この宛名のない詞を

何の捻りもない言葉で 種も仕掛けもない想いを
なけなしのメロディに乗せてるよ
君ひとりの拍手だけ もう聞けなくて もう聞けなくて

少し慣れたステージの上 君のいない観客席へ
調子外れの声枯らして 汗なんだか涙だか
分かってるけど まぁいいや