グレイハウンドの瞳
詞、曲 佐々木彩香

遥か昔は雲の上に
乗っかって飛びたいとか思ったかもしれない
愛したまんまの感覚で
幻想の世界をさ迷ったかもしれない

都会のカラスは諌めるように
しゃがれた唄だけを残したかもしれない
眩しい季節はモノクロの
風に飲まれて染まったかもしれない

哀しいとか 寂しいとか そんな風には言わない
哀しくても 寂しくても 僕は神様じゃないから

ただ 譲れない事 どうしても 譲れない事
何がなんでも 譲れない事 それだけ どうか
奪ったりしないで

「誰か助けてくれないか」
真っ直ぐ云えなくて痛いのかもしれない
やけに電車が軋むのは 傷が開いてる印かもしれない

悔しいとか 虚しいとか そんな風には言わない
悔しくても 虚しくても 僕は神様じゃないから

ただ 守りたい物 どうしても 守りたい物
何がなんでも 守りたい物 それだけ どうか
奪ったりしないで

ただ 譲れない事 どうしても 譲れない事
何がなんでも 譲れない事 それだけ どうか
奪ったりしないで

いつか景色が戻る事を
黙って願うしかないのかもしれない

だけどぐっすり眠れるよ
誰かに愛されているせいかもしれない
誰かを愛しているせいかもしれない