夕陽を浴びてた 部屋を少しだけ
振り返ったあと 君は飛び出した
言葉も飲み込んで
投げ出されたまま 鍵が落ちている
涙に映った愛の終わり
スローモーションで
淋しそうに顔上げて
君は何を思ってたんだろう
ガラス窓をうつにわか雨が
目が眩みそうに 今光り出す
このまま二人ずっと それぞれに歩いてく
人ごみに紛れると
まだ少し 自分になれないけど
行かなくちゃ 町に急がされて
やり切れない思いだけが
蘇るよ あの笑顔の中に
好きよと言えない 君が俯いて
絡めた小指の愛しさは
探せなくても消えない
気にしてないふりで傷つけて
何を守りたかったの
僕の届かない遠い明日が
風に乗って通り過ぎてく
仕事は忙しい芝居を続けながら
懐かしさになびくとまだ
何となく 溜息が漏れるけど
サヨナラ 今でも愛しい人
幸せに包まれた時代は
この身体を もう駆け巡るだけ
思い出の中で必ずきらめいて
少しずつ変わっても
消えないモノも ここにあると
教えていてほしい いつか向かい合って
笑えるならその時まで
君がくれた心を胸にしまって
そして今は 強く歩けるように