ずるずると布団から這い出して
煙草を一本
冬は終わりを告げだして
春の陽気に伸びをする
どたばたの仕事から抜け出して
煙草を一本
君の電話に気付けなくて
すぐさま謝りのメール
何もない
詰まらない
でもそこには
愛
くたくたの身体を湯に浸して
鼻歌を歌おう
家の外ではサラリーマンでも
風呂の中では作曲家
一日の事を君に話して
ビールを飲もう
「結婚しよう」とまた言えなくて
気が付けばソファで寝てた
何もない
詰まらない
でもそこには
愛