真夜中過ぎの雨は上がって
明けない暗闇にあの日を映した
そっと…そっと…記憶を辿る
忘れもしない夏、秋はすぐそこに
茜の夕焼けが怖いくらいに綺麗で
あの日…僕は…
全てが愛しくて鮮やかに見えたんだ
から回りだって前だけ向いて歩いた
ずっと…君を…
冷めない微熱は今もくすぶってる
情けないな、こんなんじゃ動けないや
過ぎ去った毎日は冬の影に消えた
奪ったのは誰?
振り返る君、さよならと笑って
全て初めから知ってたみたいに
あれが最後とわかっていたなら
少しでも近くに、あぁ
不確かだけれど、何よりも確かだ
そんなものが僕を満たしている
僕も変わった、どこかで君も
これで最後だ、夜が明ける
繰り返す日に、さよならと言おう
二度とこうして思い出さぬように
過ぎた季節も、あの坂道も
戻れないんだずっと
振り返る君、さよならと笑った
全て初めから知ってたみたいに
街を包んだ茜の朝焼け
怖いくらいに綺麗だ