笑い声やその顔も
天に帰るそのときに
捧げてしまうものと
ここに残してくれるもの
黄昏た海の下で
泳ぎ続けているんでしょう
いき場をなくした幻想を
追いかけている
夏の日
会いにきてという声が
君の歌声にも似た
綺麗に奏でられて
この空を遠く仰いだ
扉は開かれて
未知なる道の上
いつも通りのその背なのに
君の影は薄れゆく
これ以上もう待てないよって
言いながらまだいるんでしょう
幾重にも染まりゆく
この街で一人
会いにきてという声が
君の泣き声にも似た
悲しく奏でられて
この空に遠く響いた
足を地に袖をつかみ
今日までここまで
生き抜いてきた君が背負う
はずだったもの背負って
空にかえすんだ
会いにきてという声が
懐かしい街並みの奥で
溢れるほどの記憶に涙に
変わっていく
生きたいという声が
君の全てにも似た
出会えた嬉しさのその先で
いつか巡り会えますように
電話が鳴り響いた
君の声がまた聞きたいな