裁きの森
裁きの森

冷たい雨に凍えていた
傘を知らず生きてきた
逃げ込んだ軒先も狭くて
いくら身を縮めても濡れた

差し出された赤い傘は
10滴の雨まで耐えられた
華やかな柄も眩しくて
意味のなさに気付けなかった

草原の先に霞んだ裁きの森
佇んで仰いだ空には
帰らぬあの日々