まだ暗い
だけどこんな風に悲しみがそっと和らいでくる
雲空にちょうど虹が架かったような予感がして
洗いざらい こんな僕の卑小さまで話したくなる
不器用なつま先に絡んだ三つ葉に見透かされた気がして
とっ散らかった想いを もう一度確かめてみて
クローバーのざわめきが未体験の感情を揺らしたり
愛しさだけじゃ歌えない 重なり合う未来
路傍に咲く花みたいに 確かな感情だけ伝えたい
南目指す風吸い込んで 歩いてゆく
日曜日のバイトがないチャンスを きっとモノにしてみたい
無愛想な顔だけど 今日くらいは鏡と向き合ったりして
しまったな あんなベタな映画に誘ってセンス疑われそうだ
ヒロインはさらわれてしまうし
普段はボンクラなヒーローだけれど
そんな単純さが 案外好きだったりして
あらすじも知らぬまま辿るストーリーの脆さだとかを
考える前に抱きしめたい 重なり合う未来
確かなのはいつもより口数の少ない二つの影
些細な仕草にもはにかんで 辿ってゆく
パンフレットはいらない
幸運のクローバーはそう簡単に見つけたくない
「叶うこと」は望んじゃいない 重なり合う未来
もどかしい夜越えて ありふれた毎日に近づきたい
見えないものはそのままで 目の前の世界が回るよ
クローバーのざわめきが未体験の感情を揺らしたり
光へ伸びる三つ葉になって 唄っていけたら
唄っていけたら