screen-covered scaffolding
乾いた自転車で急ぐ僕は/17時に彼女が待っている駅前のドーナツ屋へ/
地鳴りが減っている友達の家からも100Mのお披露目待つビルを横切って/

便利な食事がすんだ、そして/便利な払いを終えた、そして/
便利な言葉は尽きた、そして/便利な植物の本を買ってみた/

3ヵ月、左目に黒いわっかのベールが消えずに浮いている/壁の笑顔をトレースして/
画材が増えているこの部屋の隅っこで彼女が忘れたナスタチュームを素焼きに移して/

講義は電磁気学で、そして/講義はエスケープした、そして/
講義は時間が過ぎて、そして/講義は連絡基地で/

通りはスロットの音が、そして/通りは呼び込む声で、そして/
通りは泣き出す子供が、そして/通りは軽弾む声が/
今日も/