君のこともっと好きになってみてもいいかい?
何もないような顔をするのはもう止めて信じたいんだ 針をしまって
蜂の巣のような箱が並んでいる
上から2番目 左から5番目の冷えた棲みかで 羽を合わせ
夜空から見下ろした蜂の巣の影たちが蠢いているよ
誰かが覚えた愛しさなんて 月夜に紛れた羽音でも
ちっぽけな部屋の片隅で息を潜めて生きていけるよ
君のこともっと好きになってみてもいいかい?
ここから先に行けばもう戻れないとは思うけど もうちょっとだけ…
君のこともっと好きになってみてもいいかい?
傷付かないフリをしていたけれどそうでもないんだ 誰かみたいに
星の数ほどある巣穴のひとつ ぼくたちはありふれているよ
誰かが抱えた寂しさなんて 闇夜に見えない孤独でも
ちっぽけな夢の片隅で抱き合ったまま生きていけるよ