つくよみ
始める時には 匂いだけ 君が僕のなかで今
終わりの時にも 匂いだけ 僕が君のなかで今

君と 三日月 見上げて ぐるっと 一廻りして 
そんな日も あったよなあ

とちりの君には 氷水を 飲ませてあげれば よかったのかなあ
柱の陰に隠れて 赤い煉瓦の壁に 染み込んでしまえ

サンダルと スカートで 駆け出す
照り返しと 縞々の シャツと

君と 三日月 見上げて ぐるっと 一廻りして 
そんな日も あったよなあ