『ノクターン~Nocturne~』
儚くとも 悲しくとも 君への愛を灯す
たった一度 たった一秒 君のもとへ
仄青い闇に光る 黄色の光
誰かを探すように 求めるように
瞬きほどしかない 残された命で
必死で「どこにいるの」って 呼ぶように、光る
おとなになったホタルは 光を手にするかわりに
あっさりと、季節ひとつ超せずに 死んでいく だから
儚くとも 悲しくとも 君への愛を灯す
たった一度 たった一秒 君のもとへ
星のように 月のように 美しく輝けたなら
どうか 泣かないで、笑ってほしい
ひとつ、ふたつ、と 終わりを数えるように
光の点滅は 死へのノクターン
夜空を泳ぐホタルは 短い命と引きかえに
一生でたったひとつの愛を 手に入れる だから
瞬くほど 羽ばたくほど 縮みゆく命でも
たった一度 たった一秒 届けたくて
君に出逢う、そのために 僕は生まれてきたんだから
やっぱり 泣かないで、笑ってほしい
儚くとも 悲しくとも 君への愛を灯す
たった一度 たった一秒 君のもとへ
いつか僕が 力尽きて 光を奪われたとしても
君に出逢えただけで いいんだ
だから 泣かないで、笑ってほしい