刹那
hey master! hurry up!

纏わり付いた微熱

メンソールの糸 断ち切って

煽てた野良犬の群れ

妄想と幻想に溺れそう 叫ぶ

正面すら見つけられない

hey master,hurry up!

大通りに群れを成す

ナイフの切っ先はオレの胸に

斬りつけられて

人生の縮図に赤い線辿る

瓦礫の山を飛び越えて

hey master,hurry up!

手なづけておいたはずさ

見せてこなかったはずさ

散々あの日の俺から

自分すら欺いてたから

ねぇ 嘲笑うかい?

ねぇ 嘲笑うかい?

笑えばいいさ

誰もいない世界に雨は降らないから

壁の隙間の月明かり

無数の言葉は黒ずんで飛び交い

追い詰められて

負け犬の顔に青い線を辿る

そして路地裏に雨が降る

hey master,hurry up!