仇口
渡り鳥の旋回が弧を描く

言い放った言葉が行き先を君に告げるのさ
雨の中拾いあげる 指折りセピアの情景

満身創痍のステージ 足元を震え上がらせる

そして冷え切ったミルクティー

今日も光らないウィンカーライト

やがてまた聴こえてくる

仇の口から吐息が漏れる

言わなくても判るのさ夕暮れ

雨霰が水面に映りこんでるのさ

嗚呼 侘しいね

そして夜風が吹き抜ける

透き通った星空と

埃まみれの雪が降る

煙が肺を締め付けたまま

そして冷え切ったミルクティー

今日も光らないウィンカーライト

やがてまた聴こえてくる

仇の口から吐息が漏れる

浮かび上がる宵の唄

煤けた道を歩いていたんだ

首を傾げることも無く

このメロディは突き刺ささるだろう

スウィートナイトメロディツアー

そして冷え切ったミルクティー

今日も光らないウィンカーライト

やがてまた聴こえてくる

嗚呼 ほの暗いあの唄が

錆び付いたギターの弦を

掻き鳴らし今日も唄うのさディーバ

中央線を割る 仇口へのメロディツアー

スウィートナイトメロディツアー

壮大な波の中にまた

足跡が踏みつけられた

宵の唄

色褪せぬ永久へ