8G
空の色は 淋しさのイイワケには成らない
拒めないのは至らないあたしの罪ね

「止まない雨は無い」と
貴方は云うけれど
其の身に絶えず濯ぐ
時はそれと同じ


汚れ方も知らない。
不器用な愛一つ護れない貴方の腕を
是以上待てない
惜しみなく預けても
貴方からも繋がなきゃ意味が無い


セピアに染まる夕暮れに抱かれ
萎えてゆく季節と 貴方への愛
此処で吐き捨てるの
明日に 涙、教える前に...



斜めに見送る喧騒と夢は
艶消しのブラックギターで描く空想に等しい
見抜けない嘘は無いと
貴方は笑うけれど
永遠を囁くこの唇の上辺を舐める


釣り合いも取れていない曖昧な二人の距離
この儘堕ちるなら路連れは厭
「お前となら何処にだって行ける」なんて
今更云わないで
視界が揺らぐ


刹那に沈む運命に呑まれ絶えてゆく
奪い合う熱をまさぐり不毛な愛に餓える躯
螺旋を断ち切る刄を抱いて


夕暮れに抱かれ
萎えてゆく季節と 貴方への愛
此処で吐き捨てるの
明日に 涙、教える前に...