タンポポの唄
雨粒が鼻先を かすめて気づく
天気予報は外れたらしいが 傘もささず6月の夕立ち

夕べ見た あの夢の続きは知らないし
チャンスと書かれた宝箱も 見ないフリで歩いた曇天の雲


綺麗になんてなれないよ もうだいぶわかってきたんだ
裏通りの捨て猫と目が合って 無邪気な雨音だけ



みじめな僕らの嘆きは あぁ 小さな僕らの叫びは あぁ
誰の目をすり抜けて 白い街の影に咲くタンポポ