60億の哲学
龍宮城に行きたくて
いつもいいことばっかりしてる
考えてる
日頃の行いが良けりゃ
いつか誰かが僕を幸せにしてくれるなんて
信じてる

有名人になりたくて
いつも人より目立つことばっかり
考えてる
頭の中の風船がふくらんで
いてもたってもいられなくなる
おかしなことばかり考えてるうちに
僕は大人になった

風も腐る時代の中で
僕の味方は僕ひとりだけ
与えられる答えはいらない
僕は僕の声で歌うだけ

宝物がひとつあるんだ
生まれた時にママとパパがプレゼントしてくれた
歌声という名の楽器
なかなかうまく使いこなせないけど
それでも気にいってんのさ
だって世界にひとつだけ
どこの楽器屋に行っても売っちゃいないぜ

60億の人間に
60億通りの哲学
明日がどうなるかなんて
わかりたくもない

白と黒の音符の中に
僕は物語を吹き込もう
予想できる未来はいらない
予想できる僕はいらないよ

風も腐る時代の中で
僕の味方は僕ひとりだけ
与えられる答えはいらない
僕は僕の声で歌うだけ
僕は僕の声で歌うだけ