人工容器(プラスチック)に埋もる私
不憫で無ければ娯楽(バラエティ)もなし
ただ目前の厚扉(ドア)開く度に
火傷を負うのが厄介なの


此処の暗鬱な生活
せっかく満足して居たのに
扉開く度覗く目に…嫌っ
心まで火傷しちゃったなんて!


ねえ、この身体に
せめて片腕
せめて片腕在れば
扉を越えた一瞬の命と
引き換えに…貴方
貴方に溶けよう


貴方は脳一片一瞬足りとも
考えやしないでしょう
貴方が冷や麦を啜った日
出ない冷や汗(アセ)何れだけ掻いたか!


この身体でも
せめて聲(コエ)
せめて聲出せたなら
扉を越えた一瞬の命と
引き換えに…貴方
貴方に伝えよう


細くなる景色にゃもう
懲り懲り飽きたんさ


厭…やっとやっと
巡ってきた
あなたに選ばれる日
私に伸びてきた熱い指
何で其れが貴方じゃないの


華奢な指に捉われた私
無情に彼のお口の中へ…