まってて
昨日のことはもう 忘れたいと うそぶいて
君は窓の向こう 揺れる桜 眺めていた


ガラスに写る 瞳がそっと
語りかけてくる


さよならだけを思い出にして
歩いてきたんだね


抱きしめても伝わらないなら
君にどんな鍵をあげればいい
大事なものすり抜ける そんな痛みなんてさ
知りたくなかった 知りたくなかったよ


あと少し俺が 気を利かせて振舞えば  
小洒落た映画の ワンシーンを 気取れたかな


心の中に言えないことをしまい込んだまま
出来ることなど これしかないと思ってきたよね


抱きしめても伝わらないから
君の前に 座っているんだよ
その瞳を 曇らせるものを 少しずつでいい
教えて欲しいんだ 教えて欲しいんだよ


抱きしめても救われないから
こんな風に繰り返すだけさ
傘を二つ ぶらさげて明日も 君を駅まで
迎えにいくんだ 迎えにいくんだよ 待ってて